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Homeテキスト本文−法律・・の続き(A4で1頁)

 法律は、今日では、代議員が(すでに社会の中で取決めがなされているその取決め−定め−に基づいて)その権限を与えられて、議会でそれを定め、物理的な強制力をも持っているものとして、それに定められた対象として該当する全ての人がそれに従うべきものとされる、社会的な −すなわち人々が社会の中で形成している− 取決めであると、考えることができます。
 そして、それゆえ(すなわち、物理的強制力をも持っているものとして、しかも該当する全ての人がそれに従うべきものとされるものであるために)、明確な明文(はっきりと示された条文)によってその取決めがなされていることが、必須であると考えます。
 この、法律における物理的強制力は、戦争の際に使用される殺人機器力(私の造語ですが、核兵器を筆頭とする兵器・軍事力のこと)ではなく、その法律の目的を実現させるために、最終的に個人である人間の選択によって限定されて使用される力だと、私は理解しています。(殺人機器力も、最終的に個人である人間の選択によって使用される−あるいはその使用が廃除される−ものですが、この使用には限定がないと考えています。この理由については、考えてみてください。)


 憲法も、このような意味での法律の一つですが、それを中心にして他のすべての法律も定められ、守り運用していくべきものとしてその取決めがなされている、最も基本的な法律であると言えます。
 その憲法の定めは、そのような−それを中心にして他のすべての法律も定められ、守り運用していくべきものとしてその取決めがなされている−ものとして定められています(「日本国憲法」前文。)が、さらに(すでに定められていた憲法と法律に基づいて)代議員がその権限を与えられて定めたものであり、その代議員にそのような権限を与えたこの日本の社会のすべての−あるいは少なくとも大多数の−人々から、そのようにして定められたと考えられているので、そのように言えるものと考えます。


 日本の法律の主なものは、憲法を中心にして、「法令」で検索し、『法令データ提供システム』 のリンクから、電子テキストデータとして検索して読むことができます。電子テキストデータとして公開されていることの、その社会の人々すべての人にとっての効用は、その明文の定め(取決め)が本当に自分たちに適切なものであるかどうか、検討する機会を増やす結果となるため、大きなものになっていくと考えています。


 政治も、このような意味で考えられる憲法を含む法律を、新たにあるいは既存のものを変えて形成する取決めを行い、それを具体的な出来事に対して適用して守り運用していくことが、その最も基本的な取組みではないか、とも、考えられます。

 また、政治は、少しでもそれに参加していくことで、一人一人の経済的な営み(これを、一人一人を最小の−経営組織の−その単位とする "経営"と、私は呼んでいますが、それ)のその成果をより良いものにするための、大きなプラスベクトル要素を持つ、一人一人の取組みでもあると考えられます。


 ここでの末尾として、法律を守り具体的に適用して運用していくこと、中でも裁判については当然だと思いますが、政治や、そのメッセージについても(さらに言えばあらゆるメッセージについても)、「主張は無限、証拠は有限、主張は証拠-それも具体的な証拠-に制約される。」という認識が生かされるべきだ、と考えています。その方が多くの人々に共通してより良い社会になっていくと。なぜなら、その結果で肝心なのは、それぞれ一人一人の生きて体験しているその生の、その質だと考えられるので。(個人的には、すべての人、一人一人の可能な限り幸福な生だと考えられるので。)



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