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THE ONE I KNEW THE BEST OF ALL
「私の一番良く知っていた子( バーネット自伝)」
 もう一つフランシス・ホジソン・バーネットの作品。英語の勉強を兼ねて自分でも読みたい作品として。日本語訳が、「バーネット自伝 わたしの一番よく知っている子ども」の題名で最近出版されたので、それとも照らし合わせながら。

 "ILLUSTRATED BY REGINALD B.BIRCH" の作者紹介のある、バーネット作品の世界的な普及と売上に大きく貢献したのではないかと思われるすばらしいイラストレーションも見ることができます。

 この作品についても、上記 "THE WHITE PEOPLE" と同じように、物心ついてからの − 人としての自己意識を持つようになってからの − 誰にも基本的に − 人を束の間でも愛せた体験やその残像を少しでも思い起こせることを条件にして − 愛していた人を失った時に人がどのようにして −可能な限り幸福に− それもできれば束の間のだけでないような幸福を体験して生きるかの − 共通的な体験を出発点にする一つの有効な物語だと言える、と思います。

 年齢と、体験してきたことがらの内容によってもちろんその質が変動して−きて−いるにしても。

 さらに、どんなに重い障害を持って生まれてきたとしても。またどんなに短い生涯だったとしても。(これらのことも、作品の中から認識できるように思われます。)

 
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