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シャルダン・「食前の祈り」 ジャン・シメオン・シャルダン(1699-1779)の「食前の祈り」というの作品の掲載されている頁へのリンク。「シャルダンは、この絵を描く数年前に、妻、そして幼い娘を立て続けに亡くしている。」という、日本経済新聞2007年2月16日付記事のあった、その作品。

 仕上げたその一瞬だけでもの、と、少なくとも自分自身にとってのその状況の再構成把握残像の再構成把握に伴って感じられる強い質の幸福。

 左下のドレスを着ている子は、女の子だということを前提にした批評記事を読んだ記憶がありますが、男の子だという説明の批評記事もあります。私は、男の子だと思っています。

 小説作品でこの「作品からの認識ノート」の中にも記載した樋口一葉の「たけくらべ」について、24歳で結核で亡くなった、その作品の作者にとって生きているその時間のその体験の世界が、その作品−「たけくらべ」などの作品−のように見えており、感じられていたということについてその意味−有効性−について検討していってみたいのと同じように、この絵画作品の作者にとっての生きているその時間のその体験の世界が、この「食前の祈り」などの作品のように現実に見えて存在していたのか、残像としてのものだったのか、など、可能であれば同じように。


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