Home - 会計は、 - の項目へ戻る


     
Homeテキスト本文−会計は、の続き1

−「会計」については、その全体の意味を統一的に考えることができ、その考え方は経営上有効です。ここでは図表や計算式を使わずに言葉だけで 「物語のように読めるように」 を目指してそれについて述べてみます。全体の考え方部分と、具体的・技術的な方法部分の、二つのページに分けて述べてみますが、後者の部分についても、専らその方法についての、意味−なぜそのような方法になるのか−を述べています。−)

(それぞれ、A4用紙で1枚程度と、2〜3枚程度。)
 

 会計は、その根本的な単位は個々人である経営の取組みの、その一部になるものであり、その経営の取組みをより有効なものにするために、

 一言で言えば、「経営組織が、他のすべての経営組織との間で代金を払って物やサービスの供給を受け、また逆に代金を払ってもらって供給をしていくその活動を、適切なものにしていくために、その供給を受け、また供給をしたものののすべてについて、その内容の要旨と、それを一定の種類毎に振り分ける区分と、その代金とを記録していって、一定期間毎に、種類毎に集計した一覧表を作成すること」だと考えられます。

 今日では、もう少し具体的に言えば、

 個々人が、所属する経営組織の、その経営の取り組みの全体を(その所属する人々の生活をより良いものにしていくため、などの観点から)より良いものにしていくために

 その、個々人が所属する経営組織が、他の経営組織から、一定期間(通常は1年間)内に、物やサービスの供給を、代金を払って受けるという取引契約をしたことに基づいて供給を受けたもののすべてのものと、

 その、個々人が所属する経営組織が、他の経営組織に、一定期間(通常は1年間)内に、代金を払ってもらって物やサービスの供給をするという取引契約をしたことに基づいて供給をしたもののすべてのものを、

 その一つ一つについて、その供給を受けあるいは供給をしたもの内容の要旨と、その代金と、さらにそれが適切であると一般に認識されている一定の名前をつけた種類(「勘定科目」と呼ばれるもの)毎への振り分けを、

 その種類(「勘定科目」)毎への振り分けについては、「借方」と「貸方」の列名を付けた2列の表の両方の列に、一定期間終了時において、「借方」の列に属する勘定科目のものの合計金額と、「貸方」の列に属する勘定科目のものの合計金額が等しくなるように記録していくこと(「取引」の「仕訳」をする、と呼ばれていること)を通して、
(下記※参照)

 その一定期間の終了時に、供給を受け、また供給をしてきたもののその種類毎の代金の、それぞれの集計金額をその種類毎に出すこと(「総勘定元帳」に「転記」して「集計」すると呼ばれていること)を行い、

 その結果を、一定の一覧表(「試算表」と呼ばれているもの、及び「決算書」と呼ばれているもの)に表すことによって、

 その経営組織が、一定期間内に供給を受けたものと供給をしたものの、種類毎の集計金額の総合計金額を、一覧することができるようになりますが、

 これによって、その一定期間内に供給をしたものの合計金額が、供給を受けたものの合計金額を、どのような種類毎の集計金額がどの程度の割合を占めている中で、どのくらい上回って(「利益」を出して)いるか、あるいは上回ってはおらず、かえって下回って(「赤字(損失)」になって)しまっているか、を把握できるようになり、

 さらには、これによって、どの種類の部分に対してどのような経営上の取組みをしていくべきかを判断する、一番適切な情報を示してくれることになりますが、

 さらに、数年間に渡ってその一覧表を作成してきていれば、その、「どの種類の部分に対してどのような経営上の取組みをしていくべきか」を判断するための、より詳しい情報が得られることになります。

 会計は、このような一覧表を作成することである、と考えられます。


(※「その種類[「勘定科目」]毎への振り分けについては、「借方」と「貸方」の列名を付けた2列の表の両方の列に、一定期間終了時において、「借方」の列に属する勘定科目のものの合計金額と、「貸方」の列に属する勘定科目のものの合計金額が等しくなるように記録していくこと[「取引」の「仕訳」をする、と呼ばれている]」の、この理由は、

 その経営組織は、他の経営組織からの出資[すなわち、他の経営組織に代金と引換えに供給することができる物やソフトウェアやお金]を得て[考え方として零を含む]その経営組織としての活動を開始しますが、「借方」は、その出発点においてその経営組織が、他の経営組織からの出資を得て所有しているプラスの財産[すなわち、他の経営組織に代金と引換えに供給することができるもの。「資産」と呼ばれている。]の内容要旨とその金額を表示し、「貸方」は、その出発点において他の経営組織からその経営組織に供給された出資[「資本」と呼ばれている]の内容要旨とその金額を表示しており、これは同じ金額になる[ものと考えることができ、またこのように取り扱うことができる]が、

 一定期間終了時においても、その経営組織が所有する、他の経営組織に代金と引換えに供給することができる物やソフトウェアやお金[資産]の合計金額は、その経営組織自身が他の経営組織である[個人経営組織の場合、家計経営組織と考えられる]出資者から[当初又は追加等により]出資を受けた金額[資本]と、その経営組織が他の経営組織にその供給を受けたもののその代金の支払の繰り延べしてもらっているもの[「負債」と呼ばれている]と、その経営組織が他の経営組織との間で代金の実際の支払と引換えに供給を受け供給をしたもののその代金の残額[プラスの場合「利益」、マイナスの場合「損失」と呼ばれる]との合計金額に等しい[ものと考えることができ、またこのように取り扱うことができる]ため、と言えます。)


さらに続きを読む。 / Homeへ戻る。     
Home - 会計は、 - の項目へ戻る